犬と快適な旅をするなら車選びも大切です。犬は小さな子どもと同じです。
ちょっと窓を開けようものなら首を出してみたり、体が小さいので揺れや振動が激しいと車の中で頭をぶつけたりふらついたり、降車する時の高さにも配慮しないといけないですし、エアコンの風が直撃しようものなら体調崩したり、車酔いして吐いてしまう子やお漏らしをしてしまう子もいます。病院へ連れて行くときはケージを積むスペースも必要になります。
犬と快適なドライブをするには、スペース、安定感、静寂性、ストレスフリーな乗降がポイントです。
現在私の交通手段はオートバイのみのため、車を持っていないのですがトイプードルを飼っていた頃に乗っていたのが、ホンダのS-MXでした。この車は新車で買って15年ほどお世話になった思い出深い車です。まだまだ元気に動いてくれていたのですが、家庭の事情で泣く泣く廃車しました。こうして写真を見ているだけでも切ない気持ちになります・・・
当時子どもたちも小さく大活躍しました。この車はフルフラットにもなるため車中泊も可能でした。
出典:MoTAモータ
以前飼っていたトイプードルの子は、ドライブが大好きでこの車に載せると窓の外をよく眺めていました。当時ドッグアクセサリーは充実していなかったため、犬用シートなどはありませんでしたが、助手席と後部座席をフラットにして乗せたり、後部座席だけフラットにできたので目が届きやすく、シートの間に落ちてしまったりという心配もなく、犬も含め家族みんなに優しい車でした。
車選びのポイント
ポイント1:フルフラットにできる
フリード+DOG LOVER
出典:MoTAモータ
2017年にガソリン車10台、ハイブリッド車10台 合計20台の限定販売されたキャンピングカー仕様の車です。キャンピングカーの開発生産販売では一級の評判を持つホワイトハウスとコラボレーションで発売されました。
車室内後部右側にはビルトインタイプのペット用ウォーターサーバーが設置されています。
出典:MoTAモータ
そしてシート下にはスライド収納も・・・ここにリードやおもちゃ、ペットシート、レインコートなどわんこグッズを収納できます。
出典:MoTAモータ
リアゲートには飛び出し防止ネットまで着いています。ラゲッジルームは、開口部地上高は335mmととても低く、奥行き1035mm、実質幅670mm、天井高1360mmという広さです。
出典:MoTAモータ
そしてプライバシーシェードまで・・・寒い日は保温性もありそうですね。
出典:MoTAモータ
シートは合皮ですが、布製のシートだと犬の足の汚れがついてしまったり、長旅で嘔吐してしまったり食べこぼしや飲みこぼしもあるので、合皮ならさっと拭き取れて良いですね。そのあたりも考慮されて合皮を採用したのではないでしょうか。音はガソリン車なので発進時の振動が気になるという口コミがありましたが、普段ガソリン車を運転しているのであればそれほど気にならない程度です。
こちらは限定モデルですが通常のフリードも広々としたスペースを確保でき、プライバシーシェードや専用合皮シートその他のドッグアクセサリー購入も可能です。スライド収納は付いていないですが、その分大きな収納スペースを確保できるのが魅力です。
ポイント2:広いスペース
シャトル
出典:HONDA
シャトルは2015年に発売された5ナンバーサイズのコンパクトステーションワゴンです。フィットのワゴン版として開発されたシャトル。残念ながら2022年に生産終了となりました。シャトルもフィットの様にコンパクトながら広大なスペースを持っています。
出典:HONDA
この広さ・・・斜めに寝れば180cm以上の男性でも車中泊できそうですね。自転車も3〜4台入りそうな広さです。シャトルはハイブリッド車なので音はとても静かです。
DECK ONE
出典:CAMPER
DECK ONEは2022年にフルモデルチェンジが発売され、2023年には新型モデルが発表されました。見た目はステップワゴンなのに中は広く、ベッドサイズ1,880mm×1,030mm、ダイネットベッドは 1,800mm×1,200mmあります。内装はキャンピングカー仕様と言うより、完全なキャンピングカーです。DECK ONEは安全性と静寂性を追求して開発されました。
出典:RESPONSE
ポイント3:ゲートの地上高が低い
シャトル
ポイント2でも取り上げたシャトルですが、地上高が低く犬でも車の乗り降りがしやすいドッグフレンドリーな車種です。
出典:HONDA
リヤゲートの地上高は通常59センチですが、フルフラットにするとさらに低くなり56センチです。
下の写真を見てもその低さがわかります。
使い勝手もコスパも良いシャトルでしたが、日本市場のステーションワゴンはミニバンやSUVの台頭によって人気が低迷し生産終了となってしまいました。とても残念です。シャトルの特徴を活かしたドッグフレンドリーなニューモデルが登場することを願います。生産は終了しましたが中古車市場ではお手頃な価格でまだまだ出回っています。
出典:HONDA
N-VAN
出典:MoTAモータ
遊べる車N-VANですが、新車販売台数が2022年まで4年連続1位を記録、軽自動車では6年連続という人気っぷりの車です。キャンプ好きや、釣り好きにも人気です。
下記は助手席と後部座席を収納した状態です。この状態の時のリヤとサイドの地上高がとても低いのです。
出典:東洋経済
リヤは地上高54センチ、サイドは38センチです。下の写真を見るとその低さが分かります。
N-VANは、静寂性が普通の乗用車並みに高く、軽バンにおいては高速・安定性が抜群という口コミをよく目にします。
シエンタ
出典:TOYOTA
トヨタの最小ミニバンシエンタは2022年にフルモデルチェンジされました。新型シエンタには「Z」「G」「X」の3つのグレードがありそれぞれのグレードに下記3つが設定できます。
- 7人乗りの3列シート
- 5人乗り2列シート
- ガソリン車の2WD&ハイブリット車の2WD・4WD
装備が充実したZは最上位モデル、価格と装備のバランスが良いGはスタンダードモデル、最低限の装備で価格を抑えたXがエントリーモデルとなっています。
新型シエンタの特徴
・全高は以前のモデルより20mm高くなり室内が広くなった
・丸みを帯びたかわいらしい外観にチェンジ
・ヤリスのハイブリッド、1.5Lガソリンエンジンと同じ最新のパワーユニットになり、燃費と出力が向上した
五人乗りをフラットにした状態
出典:MoTAモータ
七人乗りをフラットにした状態
7人乗りでは、3列目を2列目の床下に格納できます
出典:MoTAモータ
見た目はコンパクトなのにフラットにするととても広く、これなら車中泊も可能です。
ラゲッジルームの地上高は2列シートが565mm、3列シート505mmですがセカンドシートの地上高が330mmととても低く、セカンドシートはワンタッチ操作でタンブルできるので、サードシートへのアクセスも簡単です。
おすすめのドッグアクセサリー
ドッグアクセサリーは装飾アクセサリーもありますが、実用性のある物をおすすめします。
ペットシートサークル
中型犬〜大型犬、多頭飼いされている方におすすめです。犬はコーナーを曲がる際やブレーキを踏み込んだ時に前足と爪で踏ん張るためバランスを失ってシート下に転げ落ちたりすることがあるのでこういったアイテムがあればわんちゃんも安心してドライブできます。
ペットシート
こちらは、小型犬におすすめのペットシートです。フロントをカバーできるので転げ落ちを防止できます。
ペットシートマット
車内を清潔に綺麗に保てるペットシートマットです。泥や埃、ペットの抜け毛がシートカバーにつかないので車内のお手入れが楽です。又シート下への転げ落ちも防止でき前後左右で囲まれるため犬も安心して過ごすことができます。
こちら↓はラゲッジルームに敷くだけのシンプルなタイプ
ペット飛び出し防止リード
シートの座席部分に装着し、長すぎないリードのため首や体への絡まりを防げます。飛び出しは防止できますがシート下への転げ落ちは防げないので座席をフラットにしたりシートの前に踏み台やクッションを置くなどの工夫は必要かもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は飼い主さんも遊べて犬も快適に過ごせる車やアクセサリーをピックアップしてみました。広いスペースは、車酔いする子や狭い空間が嫌いな子にも良いと思いますし、お散歩が大好きな子、活動的なわんちゃんには飼い主さんとのお出かけが今以上に楽しくなること間違いなしです。愛犬と愛車との思い出も作ってみてはいかがでしょうか😉
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