チワワの歴史〜古代メキシコから世界へ〜
古代メキシコには、チワワの先祖となる「テチチ」と呼ばれる小型の犬が存在していました。テチチは赤褐色で現在のチワワより少し大きい犬種でしたが現在のチワワととても似た容姿をしていました。人墓から埋葬されたテチチの骨が一緒に発掘されており、アステカ族の建造物の壁面にもテチチが描かれています。当時、このテチチは死人の魂を黄泉の国に導く神聖な犬だとして、儀式の生贄に捧げられていました。
1519年頃、スペイン軍によってアステカ帝国は滅亡し300年以上が経過した1850年、メキシコのチワワ州で、現在のチワワの基礎となる3頭の犬をアメリカ人が持ち帰り品種改良され、現在のチワワの源流が誕生したと言われています。
チワワはその特徴的な外見から人気を博し、19世紀にはヨーロッパにも広まりました。何度か改良が行われ、現在のような姿になりました。
チワワの性格
チワワの性格は非常に活発で元気な特徴を持っています。また、独特な個性もあり、人懐っこい性格が多いです。チワワは飼い主との絆を大切にし、甘えん坊な一面もあります。また、臆病な面もあり、初めての環境や人に対しては警戒心を持つこともあります。
一方で、勇敢な一面もあり、自分の身を守るために積極的に行動することもあります。チワワは非常に賢く、飼い主の気持ちを読み取ることができるため、しつけも比較的容易に進めることができます。
チワワがかかりやすい病気
チワワは、いくつかの病気にかかりやすい傾向があります。特に心臓の病気や歯のトラブルなどに注意が必要です。心臓の病気としては、僧帽弁逸脱症(*)[そうぼうべんいつだつしょう]や肺高血圧症などがあります。これらの病気はチワワの体格や遺伝的な要因によって引き起こされることが多く、症状としては呼吸困難や咳、体力の低下などが現れることがあります。(*心臓の左房と左室の間の弁の弁帆が異常をおこす)
また、歯のトラブルとしては、歯周病や歯の欠損、根管の感染などがあります。チワワは小さな口腔を持っているため、歯垢や歯石がたまりやすく、これらのトラブルを引き起こす原因となります。そのため、定期的な歯磨きや歯科検診が重要です。
チワワがかかりやすい病気には他にもさまざまなものがありますので、獣医師の指導のもとで適切なケアを行い、チワワの健康を守ることが大切です。
チワワの病気の特徴
チワワは小型犬の中でもデリケートな犬種のため特に病気にかかりやすいと言われています。また、チワワは寒さに弱く、低体温になると免疫力が低下し、さらに病気にかかりやすくなるのです。特にチワワがよくかかる病気としては、気管虚脱や骨折などがあります。
気管虚脱は、気管が脆弱になり呼吸がしにくくなる事で、咳やゼーゼーという音が出る症状が現れます。そして、骨折はチワワの骨が小さくて細いため、骨折しやすい傾向があります。これらの特徴を考慮しながら、チワワの健康管理と予防策を行うことが大切です。日常的な健康管理としては、適切な食事や適度な運動を心がけることが必要です。
骨折には玄関前の段差や階段にスロープを付けるなどの工夫をしましょう。
その他、遺伝的に泉門開存(ペコ)にもかかりやすい傾向にあります。泉門開存を発症すると水頭症(頭の中に水が溜まり脳を圧迫する病気)を発症するリスクもあります。泉門開存は、頭蓋骨のてっぺん(泉門)が開いた状態であり、通常成長と共に閉じていきますが、泉門開存を発症すると泉門が開いたままの状態になります。この病気は頭を打ちつけたりすると脳神経に異常をきたすため注意しなければなりません。
また、チワワはメキシコ原産のため寒さに弱い犬種です。寒い季節には十分に防寒対策をし、チワワの体温を適正に保つことも大切です。さらに、定期的な健康診断やワクチン接種も忘れずに行いましょう。これらの予防策をしっかりと実施することで、チワワの健康を守ることができます。
こちらは我が家の愛犬も使用していますが、背中にチャックがありリードを繋ぐDカンも付いているので着せやすくて便利です。
チワワの健康管理と予防策
チワワは病気にかかりやすいため健康管理が大切です。チワワの病気の特徴としては、体が小さいために症状が顕著に出やすいことや、遺伝的な要素によって病気にかかりやすいことが挙げられます。
チワワの健康管理と予防策については以下の点に注意することが重要です。
まずは定期的な獣医の診察を受けることです。獣医の診察によって早期発見や予防策の効果的な実施ができます。また、適切な食事や適度な運動を行うことも大切です。健康な体を維持するためにはバランスのとれた食事や適度な運動が必要です。さらに、定期的な予防接種も忘れずに行いましょう。犬の予防接種は病気のリスクを軽減するために欠かせません。チワワの健康管理と予防策をしっかりと行うことで、チワワの病気を予防することができます。