内見でチェックすべきポイント
これから説明するチェックポイントを全て満たしている物件を探すのは、難しいと思いますが、自分なりの「ここだけは外せないポイント」を見つけて内見時の参考にしてみてください。
日当たり
日当たりが良いお部屋は、たくさんのメリットがあります。
日当たりが良い部屋のメリット
- カビにくい
- 布団が干せる
- 洗濯物がよく乾く
- 植物を育てる楽しみができる
- お部屋が明るくなる
- 冬の寒さが和らぐ
- 日光浴ができる
- 日中は照明が不要
日当たりが良い部屋のデメリット
- 紫外線により、フローリングや家具がダメージを受け易い
- 夏は室温が上がり過ぎてしまう
- 家賃が高い
ペットを飼っていると、カーペットにおしっこやうんちをしてしまったり、吐いてしまったりという事が頻繁に起こります。大きなカーペットやカバーが干せるスペースと日当たりは飼い主さんにとってもペットにとってもメリットの方が大きいです。
お部屋は真南を向いていなくても、南東や南西向きでもそれぞれにメリットがあります。
南東は午前中の日差しを得られるので、夏場は午後の暑さが和らぎます。又、南西は午後からの日差しが入り易いため冬場の寒さが和らぎます。
壁紙と匂い
壁紙を貼り替えていないと、前の住人の匂いが残っていることがあります。特にカビの匂いは何日経っても取れることはありません。日当たりの悪い物件はカビが発生してしまっていることが多く、壁の中までカビが根を張ってしまっている場合があります。カビ臭がする物件は、壁紙を貼り替えてもまたカビが発生してしまう可能性が高くなるので、どんなに立地条件がよくてもお勧めしません。
カビ以外にも、タバコの匂いやペットのトイレ臭なども残りやすい匂いです。見た目のダメージがなくきれいな状態であっても、こういった匂いが残っている場合は壁紙の張り替え可能かどうか大家さんに確認しましょう。
収納スペース
収納スペースは妥協したくないポイントの一つです。大きな収納スペースがあるだけで、家具を買い足す必要がないので広々とした空間が得られます。収納スペースが最も活躍するのは春から夏にかけてです。厚手の布団やこたつ布団、ダウンジェケット、衣替えのセーター、ストーブや加湿器など、とにかく冬のアイテムは厚手で大きいものが多く、広いスペースが必要になります。
我が家にはトータルで畳8畳分の収納スペースがあります。一人暮らしには十分すぎるスペースですが、それでも冬のアイテムを全部しまうとちょっとの余裕しか残りません。
キッチンスペース
以前住んでいた東京都内の格安マンションには、キッチンがありましたがガスコンロが一口しかありませんでした。流し台も狭く1畳分のスペース以下の小さなキッチンでした。近所に24時間営業の大型スーパーがあったので、キッチンが小さくてもあまり困ることはありませんでしたが、調理台がないため自炊が億劫になりがちで、スーパーのお惣菜やコンビニ弁当で食事を済ませることがほとんどでした。
現在の住まいは、大きなダイニングキッチンがあるので思い切り料理を楽しむことができ、自炊することの方が多くなりました。毎日コンビニ弁当では健康に良くありません。
小さなキッチンであっても、せめて2口のガスコンロと冷蔵庫が置けるだけのキッチンスペースは欲しいところです。
洗濯機の設置場所の排水トラップや防水パンの確認
築年数が古いアパートやマンションには洗濯機の防水パンや排水トラップがない場合があります。洗濯機の防水パンは、万が一の水漏れの際に床を保護します。又、振動を防ぐ役割もあります。防水パンはホームセンターやAmazonで購入できるので、後付けが可能です。
防水パンと排水トラップがない状態の例
様々なトラップの形
洗濯機の排水トラップの形状
下部に封水がたまる仕組みになっています。自分で後付けする場合、水の勢いや排水管の太さによっては排水時に水が溢れてしまうことがあるため、工事をお願いすることをお勧めします。
窓やドアはスムーズに開け閉めができるか確認
建て付けが悪かったり、建物に歪みが生じてしまうと、スムーズにドアや窓の開け閉めができません。内見時は必ず、全ての窓とドアを開閉してみましょう。
又、この時に網戸に破れや穴がないか確認しましょう。網戸の取り付けは住人側の負担になる場合が多いですが、良心的な大家さんであれば取り替えてくれるかもしれません。
水漏れや水圧の確認
キッチンや脱衣所、浴室などの水道に水漏れがないか確認しておきます。又、浴室については、給水方式が建物によって違うためシャワーの水の出が悪い場合があるので、併せて確認しておきましょう。
様々な給水方式
隣や上の部屋から物音が聞こえるか確認
音漏れは建物の構造にもよります。鉄筋コンクリート造の場合は、ほとんど音漏れがありません。
最も音漏れしやすいのが木造の建物です。壁を軽くコンコンと叩いてみて軽い音がする場合は防音性が低めである可能性が高いです。ただし、隣の家との間取りの配置によっては、音漏れが気にならない場合もあります。下図のように水回り同士が隣り合わせに配置されていたり、クローゼットを挟んでいる場合は、隣の部屋の生活音はあまり気になりません。ほとんどのアパートがこの様に配置されていますが、部屋が1列に並んだ縦長の間取りでは、壁の厚さによっては音が漏れやすくなる場合があります。
共有部分の清掃や管理
部屋の中だけではなく、ゴミ集積所や敷地内、自転車置き場などもチェックしましょう。
管理費を徴収しているにもかかわらず、管理がされていない集合住宅を時々見かけます。ゴミが落ちていたり、草が生え茂っていたり、集積所の汚れがひどかったり、階段の塗装が剥げて錆が生じていたり、建物の修繕工事や清掃がされておらず管理が行き届いていない物件もありますので気をつけましょう。
ご近所さんや住人の様子
こちらの様子を仕切りに伺っている住人がいたら要注意です。口うるさい人ほど他人の行動が気になるものです。隣人トラブルは告知義務がありますので、事前に確認しておきましょう。物件の口コミはインターネットで調べることも可能ですが、必ずしも口コミがあるとは限りません。
Yahoo不動産に掲載されている物件の口コミ例
近くにスーパーや銀行、コインランドリーはある?
近くにはスーパーだけではなくて銀行やATMがあるかどうかも確認しておきたいポイントです。
又、はじめて一人暮らしをする場合は、洗濯機を購入するまでの間、洗濯をすることができないためコインランドリーが近くにあると便利です。コインランドリーでは毛布やクッションなど大きなものを洗えるので、洗濯機ある無しに関わらず近くにあると重宝します。
内見で持っていくもの
- コンパス(スマホ):方角を見る時に使います
- 懐中電灯:照明が使えない場合があるため暗い場所や内見時間が夕方以降の場合にあると便利です。
- カメラ(スマホ):写真に収めることで、自宅でゆっくり再確認できますし、傷や汚れなどの確認ができます。
- メジャー:家具のサイズと家具設置予定箇所のサイズが合っているか確認します。
コンパス 東西南北
Seong Eon Kim無料posted withアプリーチ
家賃を値切ってみる
さぁ、物件がある程度決まったら、家賃交渉をしてみましょう。5月〜8月にかけては引越しのオフシーズンとなるため、大幅に家賃を値下げしてくれる場合があります。私も過去に1万円値下げしていただいたことがありました。比較的女性の方が値下げに応じてくれる場合が多い様です。
ペット相談可であっても、聞いて損はないので念のため交渉してみましょう。
格安の引越し業者を探す方法
引越し業者は高いイメージがありますが、2万円以内に収める事も可能です。
最近の引越し業者は、インターネット、電気、ガス会社などと提携していることが多く、引越し費用を安くする代わりに提携している企業での契約を斡旋するというものです。
ガス会社に関しては物件によって契約中のガス会社があるため難しくなりますが、電気とインターネットなら可能です。又、契約に縛りがなく、すぐに解約できる場合もあるため、利用しない手はありません。
ちなみにインターネットはソフトバンクがおすすめです。工事が終わるまでの間Airを無料で貸してくれるので、引越し直後にインターネットが使えます。
こういった引越し業者を探す場合、下記の様な一括見積もりサイトで探します。一括見積もり依頼をすると各社からメールが次々に届きますが、しつこく何度もメールや電話をかけてくる事はないので安心です。
ご近所への挨拶
ペット相談可の物件の場合、ペットを飼っていない住人もいます。無駄吠えをする犬を飼っている場合は、せめて両隣の住人への挨拶は済ませておきましょう。但し、女性の一人暮らしの場合は、無理に挨拶へ行く必要はありません。
まとめ
長い文章になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
良い物件を見つけるには、多少の妥協も必要です。こだわりの条件をなるべくコンパクトにまとめれば、ペット相談可の物件を探すのはそれほど難しくはありません。
わんちゃんにも飼い主さんにも生活し易い、ストレスフリーな良い物件を見つけてくださいね!
コメント